Switch2のまるごと転送は、これまで使っていたNintendo Switchのユーザーやセーブデータ、各種設定などを新しい本体へまとめて移せる便利な機能です。
一方で、転送方法によって旧Switchからデータが消える、初回設定時しか実行できない、特定ユーザーだけを選んで移せないなど、事前に知っておきたい制約もあります。
特に旧Switchも家族用や2台目として残したい人は、ローカル通信とサーバー経由の違いを理解せずに進めると、想定していた使い方ができなくなる可能性があります。
Switch2のまるごと転送のデメリットだけでなく、転送されるデータ、旧Switchに残るもの、使わない方がよいケースまで整理しておくと、自分に合った移行方法を判断しやすくなります。
大切なセーブデータを守りながらスムーズに移行するためにも、実行ボタンを押す前に確認しておきたいポイントを順番に見ていきましょう。
Switch2で快適プレイを実現する速度
Switch2のまるごと転送で知っておきたいデメリット7つ
Switch2のまるごと転送には多くのデータを一括で移せるメリットがありますが、万能な移行機能ではありません。
特に注意したいのは、ローカル通信とサーバー経由で旧Switch側の扱いが大きく異なることです。
また、旧Switchに残したいユーザーやセーブデータがある場合は、まるごと転送ではなく別の方法が適しているケースもあります。
サーバー経由では旧Switchが初期化される
Switch2のまるごと転送で最も大きなデメリットになりやすいのが、サーバー経由でデータを送ると転送元のNintendo Switchが初期化されることです。
サーバー経由は、Switch2をまだ持っていない段階で旧Switchを売却したり手放したりしたい人向けに用意されている方法です。
旧Switchを家族用や予備機としてそのまま使いたい場合は、基本的にSwitch2を入手してからローカル通信でまるごと転送する方が扱いやすくなります。
| 転送方法 | 旧Switchの状態 | 向いているケース |
|---|---|---|
| ローカル通信 | 多くのデータが残る | 旧Switchも使いたい |
| サーバー経由 | 初期化される | 先に旧Switchを手放す |
ローカル通信でも一部データは消える
ローカル通信なら旧Switchにすべてのデータが完全に残ると思われがちですが、一部のデータは転送後に削除されます。
ニンテンドーアカウントと連携していないユーザーや、そのユーザーのセーブデータは旧Switch側から削除されるため、家族それぞれで利用している場合は事前確認が重要です。
さらに、セーブデータお預かりに対応していない一部タイトルのセーブデータも、転送後に旧Switchから削除される場合があります。
- アカウント未連携のユーザー
- 未連携ユーザーのセーブデータ
- 一部のクラウド非対応セーブデータ
特定ユーザーだけを選べない
まるごと転送では、旧Switchに登録されている複数のユーザーを基本的にまとめてSwitch2へ転送します。
そのため、自分のユーザーだけSwitch2へ移し、家族のユーザーは旧Switchだけで利用したいというケースには使いにくい方法です。
特定のユーザーやセーブデータだけを移動したい場合は、まるごと転送ではなく個別のセーブデータ移行などを検討した方が目的に合うことがあります。
初回設定中しか利用できない
Switch2のまるごと転送は、基本的にNintendo Switch 2の初回設定中に利用する機能です。
とりあえずSwitch2の初期設定を終えてから後日まるごと転送しようと考えていると、そのままの状態では実行できません。
初回設定後にどうしてもまるごと転送を利用したい場合は、Switch2本体を初期化して再び初回設定から進める方法がありますが、すでに使い始めた本体では手間が増えます。
ソフトの再ダウンロードに時間がかかる
購入済みのダウンロードソフトは、すべてのゲームデータそのものが瞬時に旧SwitchからSwitch2へコピーされるわけではありません。
まるごと転送後にSwitch2側でソフトのデータが順次ダウンロードされるため、所有ソフトが多い人ほど完了後の待ち時間が長くなりやすくなります。
回線速度や保存容量によっては、まるごと転送自体が終わっても、普段遊んでいるソフトをすべて用意するまで時間が必要です。
旧microSDカードをそのまま使えない
Nintendo Switch 2でゲームデータの保存容量を増やす場合は、microSD Expressカードへの対応を考える必要があります。
従来のNintendo Switchで利用していた一般的なmicroSDカードを、そのままSwitch2用のゲーム保存領域として使えるとは限らないため、容量を増やす場合は追加費用が発生することがあります。
旧Switchで大容量のmicroSDカードを購入していた人ほど、カードまでそのまま引き継げると考えないよう注意が必要です。
事前準備が意外と多い
ローカル通信によるまるごと転送では、旧SwitchとSwitch2の両方を準備し、インターネット接続やニンテンドーアカウントの認証などを行う必要があります。
状況によっては本体更新が必要になるほか、ACアダプターの接続を求められることもあるため、新しいSwitch2を開封してすぐ数分で終わるとは限りません。
ニンテンドーアカウントのパスワードを忘れている場合や家族のアカウント管理が複雑な場合は、転送を始める前にログイン環境を整えておくと安心です。
ローカル通信とサーバー経由はどちらを選ぶべき?
Switch2のまるごと転送には、大きく分けてローカル通信を利用する方法とサーバーを利用する方法があります。
どちらでもSwitch2へデータを移行できますが、旧Switchを転送後も使う予定があるかどうかによって選ぶべき方法は大きく変わります。
旧Switchが手元に残っているなら、基本的にはSwitch2を用意してからローカル通信で転送する方が扱いやすいでしょう。
ローカル通信
ローカル通信によるまるごと転送では、Nintendo SwitchとNintendo Switch 2を両方手元に用意してデータを移します。
多くのユーザー情報や設定、セーブデータなどが旧Switchにも残るため、転送後も旧Switchを使用する予定がある人に向いています。
ただし、一部のユーザー情報やセーブデータについては旧Switchから削除されるため、完全な複製と考えるのは避けましょう。
- SwitchとSwitch2を用意する
- 両方をインターネット接続する
- 同じニンテンドーアカウントを利用する
- 必要に応じて本体を更新する
- 2台を近くに置いて転送する
サーバー経由
サーバー経由は、Nintendo Switch 2を購入する前に旧Switchを売却したい場合などに便利です。
旧Switchのデータを任天堂の専用サーバーへ送り、後日Switch2を入手した際にデータを受け取る仕組みになっています。
一方でデータ送信後は旧Switchが初期化されるため、まだ旧Switchを使用する予定がある人が気軽に選ぶ方法ではありません。
違いを比べる
どちらを選ぶか迷った場合は、旧Switchを今後も使うのか、Switch2をすでに入手しているのかを基準にすると判断しやすくなります。
特別な事情がなければ、旧SwitchとSwitch2が同時に手元にある状態で行うローカル通信の方が、旧本体を残しやすい点で安心です。
| 比較項目 | ローカル通信 | サーバー経由 |
|---|---|---|
| Switch2 | 必要 | 送信時は不要 |
| 旧Switch | 転送時に必要 | 受取時は不要 |
| 旧本体の初期化 | 原則なし | あり |
| 旧Switch継続利用 | 向いている | 向いていない |
| 主な用途 | 通常の買い替え | 先に旧本体を手放す |
まるごと転送では何がSwitch2へ移る?
まるごと転送という名前からすべてのデータが完全に同じ状態で複製されるように感じますが、転送されるものとされないものがあります。
セーブデータやユーザー情報など重要なデータの多くは対象になるため、通常の買い替えでは便利です。
一方で、本体固有の設定や周辺機器関連の設定などは、Switch2側で改めて設定する必要があります。
引き継がれるデータ
まるごと転送では、旧Switchで利用していたすべてのユーザーやニンテンドーアカウント、各ゲームのセーブデータなどがSwitch2へ転送されます。
プレイ記録やフレンド、本体保存メモリーにある画面写真や動画なども対象になるため、長年使ってきたSwitchからの買い替えでも環境を再現しやすくなっています。
『あつまれ どうぶつの森』のように本体単位で管理される特殊なセーブデータも、まるごと転送では移行対象になります。
- ユーザー情報
- ニンテンドーアカウント
- フレンド情報
- プレイ記録
- 各ゲームのセーブデータ
- 画面写真や動画
- 一部の本体設定
- みまもり設定
- Miiデータ
引き継がれない設定
本体で使用する言語や地域、日付と時刻など、一部の設定はまるごと転送の対象外です。
Bluetoothオーディオの登録やコントローラーのボタン割り当てなども、Switch2で改めて設定する必要があります。
ゲームのセーブデータほど大きな問題にはなりにくいものの、自分好みに細かく設定していた人ほど転送後の再設定項目が増えます。
| 種類 | 主な扱い |
|---|---|
| ユーザー | 転送される |
| セーブデータ | 転送される |
| プレイ記録 | 転送される |
| 画面写真・動画 | 転送可能 |
| 言語・地域 | 再設定 |
| Bluetoothオーディオ | 再登録 |
| ボタン割り当て | 再設定 |
ダウンロードソフト
購入済みのダウンロードソフトについては、購入情報を利用してSwitch2側へソフトデータをダウンロードできます。
まるごと転送の設定では、ソフトを自動的にダウンロードするかどうかを選択できるため、所有タイトルが大量にある場合は必要なゲームから個別にダウンロードする方法も便利です。
転送直後に遊びたいゲームが決まっているなら、大量のソフトを一斉にダウンロードするより、優先するタイトルだけ先に準備した方が早く遊べる場合があります。
まるごと転送を使わない方がいいのはどんな人?
旧SwitchからSwitch2へ買い替える多くの人にとって、まるごと転送は手軽な移行方法です。
しかし、ユーザーやセーブデータを細かく振り分けたい場合や、すでにSwitch2を使い始めている場合には別の移行方法が適していることがあります。
自分の利用状況が次のケースに当てはまるなら、実行前に本当にまるごと転送が必要か考えてみましょう。
一部だけ移したい人
旧Switchに家族4人分のユーザーがあり、そのうち自分のデータだけSwitch2へ移したいといったケースでは、まるごと転送は目的に合わないことがあります。
まるごと転送は複数のユーザーをまとめて移すことを前提としているため、ユーザー単位で環境を整理したい場合は個別の移行方法を検討しましょう。
特に旧Switchを子ども用、Switch2を大人用のように分ける予定なら、誰のセーブデータをどちらへ残すのかを先に整理しておくことが大切です。
- 自分だけSwitch2へ移したい
- 家族は旧Switchを使い続ける
- 特定ゲームだけ移したい
- 旧本体の構成を維持したい
すでにSwitch2を使っている人
まるごと転送はSwitch2の初回設定中に利用することを前提とした機能なので、すでに本体を使い始めている人には手軽とはいえません。
初回設定を終えたあとでもSwitch2を初期化して最初から設定し直せば利用できますが、Switch2側ですでに作成したデータがある場合は慎重な判断が必要です。
必要なのが旧Switchの一部のセーブデータだけなら、本体全体を初期化してまるごと転送するより、個別移行を利用する方が簡単なケースがあります。
旧Switchをそのまま維持したい人
ローカル通信では旧Switchに多くのデータが残りますが、すべてが完全に同じ状態で維持されるわけではありません。
アカウント未連携ユーザーや一部のクラウド保存非対応タイトルなど、旧本体から削除されるデータがある点には注意してください。
旧Switchを家族用として今までと全く同じ状態のまま残したい場合は、転送対象ごとの扱いを確認してから判断する必要があります。
| 利用状況 | まるごと転送との相性 | 考え方 |
|---|---|---|
| 完全な買い替え | 良い | 一括移行が便利 |
| 旧Switchも併用 | 比較的良い | ローカル通信を検討 |
| 1人だけ移行 | 低め | 個別移行を検討 |
| Switch2使用開始済み | 低め | 初期化の必要性を確認 |
| 旧本体を完全維持 | 要注意 | 削除対象を確認 |
Switch2へ転送する前に準備しておきたいことは?
まるごと転送によるトラブルの多くは、機能そのものよりも、事前確認が不足したまま作業を始めることで起こりやすくなります。
ニンテンドーアカウントの連携状況やセーブデータ、電源、ネット環境などを先に確認しておけば、移行作業をスムーズに進めやすくなります。
特に家族で1台のSwitchを共有している場合は、各ユーザーの状態を一度確認してから作業しましょう。
アカウントを確認する
転送前に最優先で確認したいのが、旧Switchに登録されている各ユーザーとニンテンドーアカウントの連携状態です。
ローカル通信によるまるごと転送では、ニンテンドーアカウントと連携していないユーザーが旧Switchから消去される場合があります。
家族が長期間使っているユーザーがある場合は、誰のユーザーなのか、アカウント連携済みなのかを確認しておくと安心です。
- 登録ユーザーを確認する
- アカウント連携を確認する
- ログイン情報を確認する
- パスワードを確認する
- 家族のデータを確認する
セーブデータを確認する
通常のセーブデータだけでなく、クラウド保存の対象外となっているゲームを遊んでいる場合は特に注意が必要です。
まるごと転送ならクラウド保存に非対応のセーブデータもSwitch2へ引き継げるものがありますが、ローカル通信後に旧Switch側から削除されるものがあります。
ポケモンシリーズや『あつまれ どうぶつの森』など、長時間遊んでいるタイトルがある人は、各ゲームの移行後の扱いまで理解してから進めると安心です。
必要な環境を用意する
転送作業を始める前に、SwitchとSwitch2の電源やインターネット環境を整えておきましょう。
システムバージョンが古い場合は本体更新が必要になるため、転送を開始する直前ではなく、あらかじめ更新しておくと作業時間を短縮できます。
途中で充電が不足しないよう、使用する本体に対応したACアダプターも準備しておくと安心です。
| 確認項目 | 準備内容 |
|---|---|
| インターネット | 両本体を接続 |
| アカウント | ログイン情報を確認 |
| 本体更新 | 最新版へ更新 |
| 電源 | ACアダプターを準備 |
| ユーザー | 連携状況を確認 |
| セーブデータ | 重要タイトルを確認 |
Switch2のまるごと転送は注意点を理解すれば便利に使える
Switch2のまるごと転送は、旧Switchのユーザーやセーブデータ、プレイ記録、画面写真などをまとめて新しい本体へ移せるため、通常の買い替えでは非常に便利な機能です。
ただし、サーバー経由では旧Switchが初期化されるため、旧本体を今後も使うならSwitch2を入手してからローカル通信で転送する方が適しています。
ローカル通信であっても、ニンテンドーアカウントと連携していないユーザーや一部のセーブデータなどは旧Switchから削除されるため、完全なコピーではない点を覚えておきましょう。
また、まるごと転送はSwitch2の初回設定中に利用する機能であり、特定ユーザーだけを選んで移す用途には向いていません。
家族で旧Switchを共有している場合や2台を併用する予定がある場合は、誰のデータをどちらの本体へ残したいのかを決めてから進めることが重要です。
旧SwitchからSwitch2へほぼそのまま買い替えるのであればまるごと転送を利用し、一部のユーザーやセーブデータだけを動かしたいのであれば個別の移行方法を選ぶと、それぞれの本体を使いやすい状態にできます。
Switch2で快適プレイを実現する速度
